「アメリカの生活と資源」
わたしたちは森有礼を一個の無国籍のいたずらなる西洋心酔者であるときめつけてはなりません。
もう一度森が編纂して出した「アメリカの生活と資源」をみればわかります。
まず森はアメリカの共和政治に対する疑問を、つぎのように述べています。
・・・いわゆる共和政体なるものに対して私たちは高く評価しているけれども、それには幾多の不利と危険があることを認めざるを得ない。
外国人がそれを充分に悟るためには時間と慎重な研究を必要とする。
日本人はアメリカの政治と制度を見て、やや魅了されている感がある。
しかしその特色を自国の政治形態に採用する前に、この問題をあらゆる角度から考慮することが最も大切だろう。
アメリカにおける自由の濫用による弊害は、是正し、あるいは改良することが極めて困難なるものであり、用心して避けるべきものである・・・。
石川遼 英語などなかった時代に、英文でこれだけのことが言えた森は大変な努力家であったことがうかがえます。
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